ロードスター

ロードスターが大好きな理由

こんにちは!まるちゃんです。

このブログを閲覧くださりありがとうございます!

今回は、自分と一緒に峠を超える愛馬、ロードスターを紹介したいと思います。

平成元年に産まれ、初代NA、2代目NB,3代目NC、4代目NDと4代に渡って開発販売が続けられてる2シーターのオープンカー。

世界一売れたオープンカーとしてギネスブックに載ってます。

でも、そんな肩書を唯一の誇りとしてこの車に乗ってるロードスター乗りなんていない。

みんな、楽しいから乗ってるんです。

ただ、それだけ。

平井敏彦さん。

初代NAロードスターの開発主査。

ロードスターの産みの親。

もちろん、ロードスターを産み出したのはこの方一人のおかげではない。開発陣は言うに及ばず、産まれたロードスターという車を乗り続けた人達。そして、その車を汗水たらして造り続けた人達。

自分の親友に、昔ロードスターのミッションを組む仕事をしてた方がいます。その方は、自分の組んだミッションが、こうして今だに親しまれ、使われてる事に誇りを思ってらっしゃいます。

この方一人でこの車が産みだされたわけじゃないけど、この平井さんがアツい!

「自分が乗りたいクルマ 買いたいクルマを 作ろう」

こんな気持ちで車作ったら会社がつぶれちゃう。いやぁ、客のニーズを察して、それに合わせた車を作るべきでしょ?

でも平井さんは、お金の出所が営利企業であるマツダであることと折り合いをつけつつ、その気持ちを持ち続けてこのロードスターを創りあげた。

この車は教えてくれた。スポーツカーって怒り顔して、爆音のマフラー音と馬力で左車線を走る車を一瞬に追い抜いてく、、そんなもんじゃないよスポーツカーって。それを教えてくれた。

スポーツカーって、ただ走るのが楽しい車。ただ走らせるのが楽しい車の事。それを教えてくれた。

交差点を曲がるのが楽しい!

それがすべての車なんです。

だからね、きっとみんな乗り続けている。

 

 

よく車のCMに、颯爽とワインディングを走る車が流されてる。運転を楽しむドライバーの笑顔とともに。

かっこいいけど、でもこのクルマはワインディングを走っても楽しいけど、そんな道をわざわざ走らなくても楽しいんだ。

赤信号が見えて、ギアを落として減速する。楽しい。

青信号になって、ギアをつなぎ、交差点を左折する。楽しい。

後方からスピード出してる車が来てるので、左車線に車線変更して道を譲る。楽しい。

車を運転するのに行う当たり前の行為。それら全てが楽しいんです。

 

ロードスターは、その「気持ち」が受け継がれて30年間、4代に渡って親しまれてきた。

平井さんの信念を、その時々の状況でなんとか折り合いつけて、受け継がれてきた。

信念だけじゃ、今はもう車は作れない。

でもこのクルマはそれでも、その信念を受け継がなきゃ存在し得ない稀有なクルマなんですね。

「車ちゅうのは、文化ですからね」

そんな言葉をおっしゃった平井さんの開発エピソードで最も好きなのがある。

(以下、どこで読んだからは忘れたし、文言は絶対間違っている)

海外販売を視野に入れて開発されたロードスター。だが、ある時海外のディーラー?から、クレームが。「体格が大きい(欧米人に)とって、ロードスターは狭すぎる。乗り降りすら大変だ。これでは売れない。改善してくれ」と。

それに対し、平井さんは答えた。

「体格の大きいあなた方(欧米人)を対象としてこの車は造っていない。もし乗りたいなら、我慢して乗ってもらう」

つまり「嫌なら乗るな」ってこと。えー。

今の時代、消費者のニーズを気にして、ほとんどの車がユーザーの顔色うかがって開発されている。それは否定しない。売れなきゃ、そのメーカーがつぶれちゃうよ。

いいのか、そんなこと言っちゃって?海外展開しなきゃいけんでしょ?

平井さんは突っぱねた。そもそもあの狭い空間は、日常の諸々のめんどくさいことを忘れることができるくらいに車と対峙できるようにと設計された(と、どこかで聞いた)。平井さんは、自分が作りたい、買いたい車を作り上げるのに、その信念に反するものは全部突っぱねた。

「自分が乗りたい、買いたい車を作る」

営利企業にあるまじき信念。

きっと売れないと期待されてたこのクルマは、みんなに支持され、4代に渡って受け継がれ、今も乗り続けられてる。

きっとね。乗れば、分かるよ。

 

何だかんだで、今や4代目NDの時代。

かっこいい。

最後に、ここにきて今更言うけど、ロードスターの一貫したテーマは「人馬一体」

そして、初代ロードスターのキャッチフレーズは「このクルマを手に入れるほんの少しの勇気を持てば、きっと、だれもが、しあわせになる。」

ドライバーの思ってることをクルマがかんがみて、クルマはその思いを走りで具現化する。クルマはモノではなく、愛馬。人馬一体。そして、人馬共にしあわせ。

ロードスター乗りは、みんなそんな気持ちを持ってます。

でもこれって、ロードスター乗りの専売特許でしょうか?

違う。

愛車がロードスターでなくとも。

多分、いや絶対、あなたとあなたのクルマの間には、こんな気持ちがあるでしょ?

あなたと、あなたのクルマが人馬一体になって、そして人馬共にしあわせになる。

 

 

きっと、そうなりますように。

そして、それがずっと続きますように